呼吸について
突然ですが、1日の呼吸の回数はご存知でしょうか?
私たちは毎日、無意識のうちに約2万回も呼吸をしています。
無意識のうちに約2万回行なっている「呼吸」は、体の調子や痛み、心の状態にまで影響しています。
今回は、当院の視点で「呼吸の重要性」についてお話しします。
◆ 人は1日に2万回以上も呼吸している!
1分間に約12〜20回。つまり、1日では約20,000回~約30,000回の呼吸をしていることになります。
この呼吸がもし浅く、速く、胸だけで行われていたら…
その2万回分が、体にストレスを与え続けている可能性があります。
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肩や首の筋肉に力が入り、肩こりや首のコリの原因に
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酸素が十分に取り込めず、疲れやすくなる
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姿勢が悪くなり、骨盤や背骨のゆがみにつながる
つまり「呼吸の質」は、私たちの健康そのものを左右しているのです。
◆ 呼吸のカギは“横隔膜”
正しい呼吸を行なう上で重要な筋肉のひとつに、「横隔膜(おうかくまく)」があります。
これは胸とお腹の境目にあるドーム型の筋肉で、呼吸のたびに上下に動いて肺の膨らみを助けています。
この横隔膜がうまく使えていないと、肩や首の筋肉に頼る浅い呼吸になりやすく、以下のような影響が起こりやすくなります。
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腰痛や肩こりになりやすくなる
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姿勢のバランスが崩れやすい
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内臓の動きが鈍くなり、冷え・便秘にもつながる
当院では、横隔膜をうまく使える呼吸の練習や、姿勢改善のサポートも行っています。
◆ 今日からできる「呼吸リセット習慣」
まずは、身体をリラックスさせて、深く呼吸する時間を意識的にとることから始めてみましょう。
🔹簡単!呼吸法のポイント
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上向きで寝て膝を立てます
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身体をリラックスさせます
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10秒吸って、10秒吐いて、10秒止める
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これを3~5回繰り返します
10秒がきつい場合は、5秒から始めてみてください!
◆ 次回予告:呼吸と「自律神経」の深い関係とは?
呼吸を整えると、心が落ち着いたり、眠りが深くなったりした経験はありませんか?
実はそこには、「自律神経」という体のスイッチの仕組みが関わっています。
次回のコラムでは、
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自律神経とは何か?
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呼吸がどうやって心と体を切り替えるのか?
…について、わかりやすくご紹介します!
お楽しみに。
◆ 最後に
痛みや不調の原因は、姿勢や筋肉だけでなく「呼吸のクセ」が関係していることも少なくありません。
「最近、なんとなく疲れやすい」「気持ちが落ち着かない」
そんな方は、ぜひ一度、ご自身の呼吸に意識を向けてみてください。
当院では、姿勢・体のゆがみ・呼吸を含めたトータルサポートを行っています。
ご相談はお気軽にどうぞ。