鵞足炎(がそくえん)とは?(症状・原因)

鵞足炎とは?

ランニングなどの膝の屈伸運動を繰り返し同じ動きをしている方

ランニングなどの運動は膝を曲げたり伸ばしたりの(屈伸=くっしん)動作になります。屈伸運動を何度も繰り返すことで膝の内側にあるの太ももやスネの骨と鵞足縫工筋=ほうこうきん・薄筋=はっきん・半腱様筋=はんけんようきんこの3つの筋肉を合わせて鵞足と言います)が擦れて膝の内側に痛みを引き起こします。そのためジョギングやランニングなどの競技では鵞足炎が起こる可能性があります。また、マラソン、野球、サッカー、ラグビー、自転車、登山などの競技でも多くはないですが発症するケースがあります。

%e9%b5%9e%e8%b6%b3また、なぜこれらの筋肉が鵞足といわれるのか!?

3つのくっつく部分がガチョウの足のように見えることからその三つの腱を合わせて鵞足と呼ばれています。

 

 

 

 

X脚(膝が内側に入る)の方

 

「エックス脚」の画像検索結果左の絵のような膝が内側に入ってしまっている方を「X脚」といいます。 この様な膝が内側に入った脚では通常の方よりも鵞足(膝の内側)に炎症が起こりやすい状態になります。 そのうえ、スポーツなどで膝の屈伸運動を繰り返していると 筋肉が骨に付着する部位や骨と筋肉が当たる部位などで炎症を起こしてしまいます。 これを鵞足炎(がそくえん)といいます。

 

 

 

スワット姿勢で予測可能!?

みなさんラン%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%af%e3%83%83%e3%83%88%e3%80%80%e3%83%8b%e3%83%bc%e3%82%a4%e3%83%b3ニングで脚を強化するために
スクワットをしたことはありませんか?
また、「ランジ」と言われる足を一歩前に踏み出す
トレーニングをされたことはありませんか?

この様なスクワットやランジの動作時に
Knee―in(ニーイン=膝がはいる)になってしまうと、
先ほどの説明のように膝が内側に入ってしまい鵞足やその付近に負担がかかってしまいます。

なのでスクワットやランジを一度試しにしてみて膝が内側に入る方は要注意です!


靴裏面の特に内側がすり減っている人

いつも靴裏の内側がすり減ってしまう

方は、骨盤や足の骨格の歪みからどうしても膝の内側に重心がかかりやすくなってしまいます。膝の内側に重心がかかる頻度が高いと鵞足とすれやすくなってしまい痛みを起こします。

鵞足炎発生のメカニズム

①過度な運動が原因

縫工筋(太ももの前)、薄筋、半腱様筋(内側後ろからくる筋肉)が腱になり、膝の内側を通ります。

これらの筋肉が疲労により硬くなったり、筋膜が癒着すると、膝内側を通る腱の部分もピンと張った状態筋膜と皮膚の滑走性が悪くなりす。この状態で、ランニング・ダッシュなどの屈伸運動を繰り返すと、膝の内側の骨の出っ張った部分で腱が骨と擦れ、腱に炎症が起こります%e9%b5%9e%e8%b6%b3。 これが鵞足炎(がそくえん)といいます。

また、鵞足と膝の内側の骨との間には、摩擦を防ぐための袋、滑液包(かつえきほう)があり、ランニングなどの膝の屈伸を繰り返す運動では摩擦により滑液包が炎症を起こすことがあります。これを(鵞足炎滑液包炎(がそくかつえきほうえん)と言います。

②骨盤から足にかけての骨格バランスの崩れ

長時間座っていたり、繰り返し同じ動作をしているなどの不良姿勢をとっていると、筋膜が歪み(ゆがみ)骨盤がズレてきます。また、過去に捻挫(ねんざ)・骨折などをしたことがある方はその痛めた骨や靭帯などと筋膜が癒着(くっつく)することで滑走性(かっそうせい=動き)が悪くなり、筋膜のバランスが乱れ痛みや骨盤のゆがみなどが起こります。

また捻挫や骨折が起こると、筋肉の伝達が乱れ、今まで使えていた筋肉が使えなくなり、筋膜や骨格のバランスが乱れます。

症状の特徴

どの部位が痛くなる?

痛む部位は膝の内側です。
膝中央の内側、鵞足がくっつく膝下の骨の付着部(脛骨粗面))や膝内側のやや後ろ(半腱様筋)などが痛みの後発部位です。この部位全部が痛くなる人もいれば、どれか一つという方もいらっしゃいます。

現在、膝の内側の痛みがあって、「膝関節全体が腫れる」という症状がある方は鵞足炎ではなく他の膝痛疾患である可能性が高いです。内側半月板の損傷などが考えられます。鵞足自体が関節内に入っている訳ではないので、鵞足の炎症が関節を腫らすということはありません。ただ、鵞足炎にプラスして半月板も損傷しているという場合があるので慎重な診断が必要かと思われます。

どのような時に痛む?

・スポーツをしている方の場合、初めに運動中に徐々に膝の内側が痛くなってきます。人によっては、「走っている最中は膝に痛みがないが、走り終わった後に膝の内側が痛む」と訴える方もいます。

・膝の内側(鵞足)の圧痛。

※鵞足炎の場合、圧痛部位は他の膝の疾患と比べて広範囲である場合が多いです。

膝の横・お皿の少し下(脛骨粗面)、膝の内側にある腱(半腱様筋腱)など

・膝の内側が腫れてくることもあります。

・安静時痛

その他の膝疾患

 

①内側半月板損傷

半月板(はんげつばん)とはひざの関節の中でクッションの作用をしている組織です。この組織(軟骨)が過度なスポーツなどでひざに負担をかけているとキズがついたり、ささくれになったりして痛みを起こす場合があります。

②外側側副靭帯損傷

外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)とは、膝の太ももの骨とすねの骨とがはずれないようにしっかりと支えているバンドのようなものです。内側を支えているバンドが内側側副靭帯です。スキーやラグビーなどのスポーツや交通事故などで膝の内側が急激に伸びるような状態になると内側側副靭帯を損傷するがあります。衝撃が強い場合は靭帯が断裂してしまう場合もあります。外側側副靭帯を痛めた場合、圧痛がある部分は膝内側の関節の部分とその前後の比較的狭い範囲にでます。

③タナ障害

タナ障害とは、膝のお皿と太ももの骨との間にある膜が過度な運動などで摩擦が起きて炎症を起こす疾患です。タナ障害の痛む部位は膝の内側でも比較的お皿の内側に圧痛がでます。

④変形性膝関節症

老化に伴い、膝の関節の軟骨がすり減って起こる膝の痛みです。現在罹患している患者数は700万~1000万人と言われています。高齢化に伴い増加していると言われていますが、実は変形性膝関節症と言われても実は鵞足炎であることも多々あります。

⑤骨盤の歪みによる放散痛

骨盤の大きなゆがみがあると足にも痛みを感じる事があります。(放散痛)膝の内側が痛いのに、押しても痛む部位が全くない。膝の治療をしても全く変わらないという方の中に骨盤の歪みが原因で痛みを感じている方がいらっしゃいます。